七味唐辛子に一味唐辛子・ラー油やタバスコなど、唐辛子を使った調味料は世界にさまざまあります。
新潟にも、この地方独特の唐辛子調味料があることをご存じでしょうか。
今回は、かんずりの特徴や使い方、カロリーや賞味期限などについてご紹介させていただきます。
目次
かんずりの特徴
かんずりとは、塩漬けの唐辛子を雪の上にさらしてアクを抜き、柚子や糀などと混ぜて発酵させた食品です。
かんずり作りはとっても大変です。
まずは、塩漬けしたとうがらしを雪の上にさらしてアクを抜くところからはじまります。
柚子や糀と混ぜて発酵させるのですが、出来あがるまでに３年も４年もの月日がかかるそうです。
上越地域では、それぞれの農家で冬になると、かんずり作りが行われていたのです。
今も一家に一瓶、上越地域の家では常備されているそうです。
かんずりは、体が温まるだけでなく発酵食品だからこそ腸にも優しいです。
特別豪雪地帯にも指定される新潟県妙高市ですが、過酷な環境で生きながらえてこられたのは、かんずりがあったからこそなのではないでしょうか。
かんずりの歴史
辛味だけでなく旨味も含まれる唐辛子、多くの地域で使われてきたのも分かります。
ただ新潟の場合、豪雪地帯だからこそ身体を温めるためにと使われるようになったようです。
昔は食べるだけでなく体に塗りこんだりもしていたとか。
大河ドラマにも登場しており、古くからかんずりが新潟の方にとって日常であったことがうかがわれます。
そもそも、かんずりの材料となる唐辛子というのは、上杉謙信が京都より持ちこんだものだとか。
「西の柚子胡椒、東のかんずり」と言われることもあり有名なものです。
ぜひ試してみてはいかがでしょう。
かんずりの使い方
かんずりは万能調味料で、何にでも利用できます。
冬場は鍋料理に入れますが、夏だってスタミナ料理にと重宝されます。
納豆にみそ汁にラーメンに、この地域の方は取りあえずかんずりを使います。
お刺身の時のわさび代わりにもなりますし、お漬物との相性も抜群です。
発酵させたからこそ旨味は更に凝縮されていて、和洋中を問わず料理をおいしくしてくれるのです。
雪さらしは冬の風物詩
かんずりは漢字で書くと「寒造里」となり「寒づくり」が由来です。
新潟ならではの寒さの中で雪の上で寒ざらしされることで、唐辛子は甘味が引き出されるのです。
真っ白な雪と唐辛子の赤・更には青空のコントラストは美しくこの地域の冬の風物詩です。
この時期になるとアマチュアカメラマンを始めとして、たくさんの見学者がやってくるようになりました。
味だけでなく調理工程までもが人々を魅了する、そんな特産品はなかなかないのではないでしょうか。
来場者には甘酒・かんずり餅なども振る舞われます。
ぜひ見学や体験をしてみてはいかがですか。
カロリーや賞味期限は？
カロリーは？
100gあたり109kcal
賞味期限は？
約1年間
食べた感想
というわけで、新潟県に行った際に、かんずりを発見！
実際に味わってみるべく購入してきました。
納豆、冷奴、味噌汁に入れて食べてみたけど、一番美味しかったのは味噌汁でした～。
発酵食品だからなのか、辛さの中に少ししょっぱさもあるのが特徴的ですね。
柚子胡椒みたいなポジションで使用できる薬味で、辛い物好きの私としては何にでもつけて食べたくなりますね～！！
通販で買える？
ネットショップでも購入することが可能です。
食べてみたいけれど、なかなか現地まで行くことができないという方はネットショップの利用がおすすめです。
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