愛媛県は松山市の名産品「緋のかぶら漬け」。
爽やかな味と鮮やかな赤色が特徴で、食卓を華やかにしてくれるお漬物です。
今回は、緋のかぶら漬けの特徴や歴史、作り方や赤さの秘密など見ていきましょう。
品名 | 緋のかぶら漬け |
---|---|
都道府県 | 愛媛県 |
ジャンル | 漬物 |
原材料 | 赤かぶ、漬け原材料(酢、砂糖、塩、昆布) |
賞味期限 | 20~60日 |
購入した場所 | 道の駅みま |
旬の時期 | 12月~1月 |
目次
緋のかぶら漬けとは?
「緋のかぶら漬け」は、“赤く染まったかぶの漬物”という意味ではありません。
「緋のかぶら」というかぶを漬けた漬物という意味なのです。
「緋のかぶら」は、こちらも同じく愛媛県の特産品で、正しくは「伊予緋カブ」といいます。
赤カブの種類で、生の状態では外の皮は赤紫、実の部分は白色です。
また伊予緋カブは一般的な赤カブと比べて、茎まで赤紫色な点も特徴です。
このかぶが愛媛県で栽培されるようになった背景としては、江戸時代に松山藩主であった蒲生忠知が、別に賜っていた領地の近江から持ち込んだのが始まりと言われています。
実食してみた!
というわけで、愛媛県の道の駅みまにて「緋のかぶら漬け 税込¥150」を発見!
実食するべく購入してきました。
まずは、かぶのパリッとした食感が心地いいですね。
柑橘酢を使っているため、爽やかな香りと甘酸っぱい優しい味となっています。
また昆布など出汁の風味が奥行を感じさせる、上品なお漬物でした。
お酒のツマミにも良いと思いますよ!
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緋のかぶら漬けの鮮やかな赤色は何?
緋のかぶら漬けの特徴といえば、やはり目も覚めるような「緋」色です。
その特徴的な赤色は、驚くことに天然にできあがる赤色なのです。
その秘密はカブに含まれるアントシアニンという色素です。
緋のかぶは、他の赤カブに比べても多くのアントシアニンを含んでいます。
このアントシアニンと酢に含まれる酸が反応すると、キレイな赤色となります。
ゆっくりと漬け込むことで徐々に反応が進み、中心部まで染まっていきます。
あまりの発色の良さに「着色料が入っているのでは?」と誤解される場合もあるほどですが、人工着色料ではないので安心して食べられますね。
緋のかぶらの旬はいつ?
緋のかぶら・緋のかぶら漬けは12月~1月の冬が旬です。
夏の暑い時期に種をまいた緋のかぶらは、厚さも和らぎ冬が近づいた11月初旬から収穫され始めます。
この時期からかぶら漬けの漬け込みも開始され、冬本番に食べごろとなります。
その華やかな見た目も、旬の時期としてもちょうど良いため、松山地方では正月におせち料理の1品として振る舞われます。
もちろん普段の食卓に、ご飯やお茶漬けのお供に、お酒の肴としても愛されています。
松山名産のお土産として、贈答品としてもおすすめですよ。
緋のかぶら漬けの作り方
緋のかぶら漬けは次のように作ります。
1.まずカブを塩漬けし水を抜きます。
2.一度酢に漬け、2-3日酢を馴染ませます。
3.酢が浸みたら、柑橘酢・砂糖・唐辛子・昆布などを加えてじっくり2週間ほど漬け込みます。
緋のかぶら漬けにまつわる話を紹介
緋のかぶら漬けには、松山の名産品として昔から大事に守ろうとされていたことが伺える言い伝えやエピソードがいくつかあります。
代表的なものは次です。
・緋のかぶらは、松山城が見える範囲でないと育たない
・緋のかぶら漬けは、日招神社の太鼓が聞こない場所では赤く染まらない
・正月料理に出された緋のかぶら漬けの色で、その年の縁起を占った
また江戸時代の後半に流行した「伊予節」の中にも緋のかぶらは唄われています。
伊予節は松山周辺の見どころや名産品を歌詞にした唄です。
この中で、道後温泉や郷土料理の五色そうめん、伊予柑、松山指定天然記念物の薄墨桜などと並んで唄われています。
松山地方では緋のかぶらは、古くから愛されていた存在であったようですね。
緋のかぶら漬けは通販で買える?
緋のかぶら漬けは楽天などの通信販売で購入することも可能です。
江戸時代の昔から親しまれてきた、名産品「緋のかぶら漬け」。
松山地方の特産である、緋のかぶらと柑橘を使った郷土愛あふれる一品です。
その華やかな見た目や、柑橘の爽やかな香り、奥深いな味わいを、ぜひ五感で味わってください。
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